子供の銃乱射事件が多発、アメリカのスクールシューティング

市民が銃を所持する権利が憲法に定められている銃社会アメリカでは、多発する銃乱射事件が問題になっています。

特に学校での”スクールシューティング”は犯人がティーンエイジャーであることも多く、同じ年代の子供をもつ母としてとても心が痛みます。

事件が起きるたびに”銃の規制”が議論されるものの、結局は「何も変わらない」のがアメリカの現状なんですよね。

しかし今年2月に起きたフロリダの乱射事件をきっかけに、全米の高校生たちが「命の行進」デモを行った結果、連邦議会に対して銃規制を求める人が100万人に達したそうです!

そんな頃、実は私の住む町で高校生による銃乱射未遂事件が起きました。

逮捕されたのは18歳の高校生、彼の祖母が部屋で犯行計画の詳細が書かれた孫の日記を発見し警察に通報したため事件は起きずに済みました。

彼は自分の通う学校か、息子の通う学校どちらかでの犯行を計画していたのです。

もし息子の学校で計画が実行されていたら・・・未然に防げて本当によかった。

スポンサーリンク

2018年に起きたスクールシューティング

CNNによると2018年5月の時点で犠牲者が出た学校での銃乱射事件は既に22件!

全米でおよそ毎週1件のスクールシューティングが起きている計算になります。

2018年にアメリカの学校で起こった事件を簡単にまとめてみました。

1月20日(ノースカロライナ州 ウィンストンセーラム)

州立大学のフットボール選手がウェイクフォレスト大学で開かれたイベント中に撃たれて死亡

1月22日(テキサス州 イタリー)

イタリー高校で16歳の男子生徒が銃を撃ち女子生徒が負傷

1月23日(ケンタッキー州 ベントン)

マーシャルカウンティ高校で15歳の男子生徒が銃で16人を撃ち、15歳の男女2人が死亡

1月31日(ペンシルベニア州 フィラデルフィア)

リンカーン高校の駐車場で乱闘騒ぎ、銃が乱射され32歳の男性が死亡

2月1日(カリフォルニア州 ロサンゼルス)

サルヴァドール B. カストロ中学校で12歳の女子生徒が銃を発射、15歳男子生徒が頭を撃たれ重傷、他4人が負傷

2月5日(メリーランド州 オクソンヒル)

オクソンヒル高校の駐車場で、17歳と18歳の2人組に生徒1人が撃たれ負傷

2月9日(テネシー州 ナッシュビル)

パールコーン高校の外で14歳の男子生徒が他校の17歳の男子に5発発砲

2月14日(フロリダ州 パークランド)

マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で19歳の元生徒が乱射、17人の死亡者と負傷者

2月24日(ジョージア州 サバナ)

サバナ州立大学で銃で撃たれ1人が死亡、犯人も被害者もこの大学の学生ではなかった

2月27日(ミシシッピ州 イッタベナ)

ミシシッピ・バリー大学で1人が銃で撃たれる、犯人も被害者もこの大学の学生ではなかった

2月27日(バージニア州 ノーフォーク)

州立大学の寮で学生が宿題をしている時に銃で撃たれる、重傷にはならなかった

3月2日(ミシガン州 マウントプレザント)

セントラル・ミシガン大学の寮で19歳男子学生が口論の末に両親を銃で射殺

3月7日(ミシシッピ州 ジャクソン)

ジャクソン州立大学の寮で男子学生が銃で撃たれるが重傷にはならなかった

3月7日(アラバマ州 バーミングハム)

ハフマン高校で2人の生徒が銃で撃たれ、17歳女子生徒が死亡し男子生徒が重傷

3月8日(アラバマ州 モービル)

サウス・アラバマ大学で1人が銃で撃たれる、被害者はこの大学の学生ではなかった

3月13日(カリフォルニア州 シーサイド)

先生が授業中に誤って発砲し、17歳の生徒を負傷させた

3月20日(メリーランド州 レキシントンパーク)

グレート・ミルズ高校で17歳男子生徒により16歳の女子生徒と14歳の男子生徒が撃たれ、女子生徒が死亡

4月9日(ニューヨーク州 グローバーズビル)

グローバーズビル中学校で16歳の男子生徒がBBガンを発砲し、男子生徒を負傷させた

4月12日(ミズーリ州 レイタウン)

レイタウン・サウス中学校の駐車場で男性がお腹を撃たれて負傷

4月20日(フロリダ州 オカラ)

フォレスト高校で男子生徒が19歳の元生徒に撃たれる、重傷にはならなかった

5月11日(カリフォルニア州 パームデール)

ハイランド高校で14歳の男子生徒が17歳の男子生徒を撃ち負傷させた

5月18日(テキサス州 サンタフェ)

サンタフェ高校で17歳の男子生徒が発砲し教師2人を含む10人が死亡、13人が負傷

スポンサーリンク

巷にあふれる子供に身近な銃

個人所有のが世界最多の3億丁と言われる銃大国アメリカでは、多くの州で18歳からショットガンやライフルが、ピストルは21歳から購入可能です。

銃は専門店だけでなくウォルマートやスポーツショップなどで売られている身近な存在で、アメリカ市民でなくても条件を満たせば銃を手に入れることが可能なんですから!

自分の身を守る「護身」目的で自宅に銃を所持する人が多いのですが、免許がなくても警察官のようにベルトに携帯して外出する”オープンキャリー”が合法な州がほとんど。

公共の場でのオープンキャリーは禁止されている州が多いとはいえ、これがアメリカの銃に対しての考え方なのです。

日本人の私は、初めて警察官や軍人じゃない普通のおじさんが腰に銃を携帯しているのを見た時はびっくりしました!

銃の購入や所持には年齢制限だけでなく、州によって銃の登録や許可、免許などが必要なために簡単ではないと思います。

でも日本と違いスポーツとしての”狩猟”や”射撃”が身近なアメリカでは、そういった場所で親が子供が小さい時から銃に触れさせる機会を作っているケースは少なくありません。

子供が親の銃の保管場所を知っている、または子供の手の届く所に保管しているせいで、アメリカでは子供の命が奪われる痛ましい事故が多発しているんです。

今年3月、ミズーリ州で両親の寝室でお菓子を探していた5歳の男の子が、タンスの引き出しから偶然見つけた銃を持ち出し発砲、頭に弾を受けた7歳の兄が死亡する事故がありました。

同じく3月にミシシッピ州でもゲームのコントローラーを貸してくれない姉に腹を立てた9歳の弟が両親の銃を持ち出し発砲、後頭部を撃たれた13歳の姉が死亡しました。

家の中で自分の子供が兄弟(姉妹)の命を奪ってしまう・・・

なぜ子供の手の届く所に保管するのだろう?!と私は腹立たしくも感じます。

スポンサーリンク

アメリカで銃規制が強化できない理由

まず、アメリカ合衆国憲法で「武器を所持、携帯する人民の権利は侵害されない」と定め権利を尊重していることがあげられます。

次に「全米ライフル協会(NRA)」という銃所有の権利を擁護するロビー団体の存在。

NRAは膨大な会員数と資金力によって連邦、州、地方レベルで政治活動を行い、大きなパワーを持っていることで知られています。

彼らのスローガンは”Guns don’t kill people, People kill people”

「銃は人を殺さない、人が人を殺すのだ」というもの。

政治家たちは全米ライフル協会から巨額の寄付を受け取っているから波風は立てたくない。

そりゃ~規制は何年たっても強化される訳がない!

オバマさんは大統領の時に銃規制に対する法案を出しましたが、もちろん連邦議会で反対され実現せずじまい。

なのでオバマさんは議会の承認が必要ない”大統領令”として銃販売規制の強化を発表。

しかーし、トランプが大統領に就任した後にあっけなく撤廃されました。

相次ぐスクールシューティングに、トランプ大統領も銃の購入時の年齢制限を18歳から21歳に引き上げることを要請。

ところが、ホワイトハウスで発表された政府案にはトランプ大統領が支持していた年齢引き上げは含まれておらず・・・

トランプ大統領の銃購入年齢の引き上げについてのコメント

「・・・各州の判断に任せます」

おいおい、事件後の意気込みはどこへ!?

そしてフロリダ州では年齢を21歳に引き上げる州法が成立しました。

これが気に入らない全米ライフル協会、憲法違反としてフロリダ州を提訴しています。

「やっぱりお前も全米ライフル協会の圧力に屈したのか!」

とトランプ大統領に批判の声が上がっているのは当然かも。

やっぱりアメリカでは今後も銃の規制は難しそうです。

最後に

2018年に多発している未成年による学校での銃乱射事件についてでした。

ヨーロッパ在住時は身近にテロが起き、今度はアメリカで身近に銃乱射未遂事件が起きたわが家。

家族に何事もなくよかったと思うと共に、つくづく日本は安全な国なのだと実感させられます。

全米で銃規制強化を支持している人は少なくないのに、NRAが強すぎて実現できないのがアメリカという国。

多発する子供による銃乱射事件をニュースで見る度に母親として複雑な気持ちになります。

今年前半はまだ5ヵ月しか経っていないのに既に20件以上の事件、後半はこのような事件少なくなることを祈るばかりです。

ブログランキンク
にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ ダンナが外国人の主婦へ
ポチッと応援お願いします♪

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

こちらの記事も読まれています