親権争いに不利な父親の勝利は「寛容性の原則」によるものだった!

別居後、5年間自分の子供と会っていないのに、離婚裁判で「親権」を勝ち取った父親がいます。

余程のことがない限り、子供が10歳以下の場合は90%は母親に親権が行くと言われる日本の離婚裁判ですが、なぜこの争いに不利な父親は親権を取ることができたのでしょうか?

このケースのポイントになった「寛容性の原則」とはどんなものなのでしょうか。

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よくある「引き離し」のケース

夫婦がうまくいかなくなり、勝手に妻が子供を連れて家を出てしまうというケースをよく聞きます。国内・国際結婚を含めてこの一方的な「引き離し」は問題になっています。

この親権を勝ち取った父親もその1人で、裁判のポイントは

  • 母親が離婚と親権を求めて裁判
  • 母親が同意なしに当時2歳の子供を連れて別居
  • 5年間子供に会わせてもらえなかった

裁判では「子供の福祉」を考え、”子供の年齢”や”継続性の原則”(今の監護実績が重視され、現状維持が子供にとって良いという考え)を重視し、従来なら母親に親権がいくケースが多かったようです。

要するに、妻の不貞が原因で子供を連れて出て行った場合でも、妻に経済力が無くても親権が母親に行くことが多いのが現実ということです。

子供を養育している母親は、別居(離婚)後に子供を父親に会わせたがらないケースがほとんどで、子供に父親のことを悪く言っている場合が多いという悲しい現実。

残念ながら父親が養育費を払っていたとしても、母親の「父親に子供を会わせたくない心理」は働くようです。

「養育費」も「面会権」も子供の権利だというのに子供がかわいそうですよね・・・

だから、子供との面会拒否をする母親に対し父親が裁判を起こすパターンが多いのでしょう。

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親権と監護権を分ける方法もある

日本は離婚後に親権者をどちらかに決めなければならない「単独親権」なので、欧米諸国のような「共同親権」を望む声が多いと聞きます。

本来は親権には”監護権”と”財産管理権”が含まれます。

  • 親権・・・子供の養育や財産を管理する権利
  • 監護権・・・子供と一緒に生活をする権利

離婚の際、特に親権でもめた時に「親権」と「監護権」に分けている夫婦はどのくらいの割合でいるのでしょう。

例えば、子供をひとりで育てられない(実家の助けを借りる)けれど親権が欲しい父親と、実際に子供を育てる母親が監護者というように分けることが可能なのです。

両者が子育てに協力しあう点で、共同親権に近い形なのでは?と私は思うのですけどね。

協議離婚の際、離婚届に書く欄は無いけれど「離婚協議書」を作成することが可能だそうですよ。

しかし、面倒になりそうな点も・・・子供についての事を決める権利は”親権者”にあるが、実際に子供と生活をするのが”監護者”と分けられる点がちょっとややこしい。

というのは、子供に何かあった時に、別居する親権者の同意が必要になったりするからです。

親権者が監護者に養育費を払うのは当然ですが、意見の不一致からトラブルになる事も多い

これは、円満に別れた夫婦ならうまくやっていける可能性が高いけれど、お互いいがみ合っている夫婦の場合は厳しいかもしれませんね(笑)

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寛容性の原則(フレンドリーペアレントルール)

親権(監護権)争いの際に、子供を一方的に連れ去ったり引き離したりした親が不利になり、一方の親に子供を会わせる意志がある親に親権(監護権)を与えるという”寛容性の原則”に基づいたルール

つまり今回のケースの場合は、不当に子供と父親の面会交流を妨げていた母親に対して、家庭裁判所が「母親の行為は子供の利益に反する行為」とみなし親権を与えず、離婚後も子供と母親を会わせる意志のある父親を監護者に決めた判決だったのです。

法制化されてはいないものの、離婚後に子供に会えない親たちの希望である「フレンドリーペアレントルール」が採用された稀なケースなので注目を浴びる判決となりました。

まとめ

●片親による”引き離し”や”連れ去り”により親権争いになる夫婦が多い

●親権争いを避けるために”親権”と”監護権”を分ける方法もある

●引き離しを行った母親に親権が与えられず、”寛容性の原則”により子供と5年間別居していた父親に親権が与えられた

フレンドリーペアレントルールについてでしたがいかがでしたか?

夫婦間の問題は子供には関係のないこと。離婚しても親と子の関係は変わりなく、余程の理由がない限り、誰にも子供と親を引き離す権利はないはずです。

どんな理由で離婚したとしても、子供にとっては世界でたった1人のお父さんとお母さん

子供のために両親が良好な関係を築けることが理想的だと思います。

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